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まるで異空間にきたようなコンサート
障がいをもった子どもたちとのパン作り
ママと子どもが一緒に楽むことのできる親子教室
そして、「無」になれる茶道…。
心温まる楽しい企画を運営し、ママとその子育てを応援している女性、齋藤真実さん。
「幼児に音楽を伝えたい。」
音楽大学在学中に抱いた思いは、さまざまな仕事に出会うなかで形を変え、「子育て支援事業」に実を結びました。
そして今、多くの経験と大切に育てた人脈が、彼女を支えています。
目指すのは、ママと子どもの安全なコミュニティ。
「来てくれた方、そしてスタッフとの一体感を感じられたときに、やりがいを感じます。」
そう語る彼女がおもてなしの心で行うイベントは、多くのママたちの活力となっています。 。

子育てサロン運営・子育て支援コンサルティング

齋藤 真実(さいとう まみ )さん

 

斎藤さんの経営するPicottoのホームページ

仕事内容

会社経営(子育て支援コンサルティング・子育てサロンの運営)

お仕事についてからかかった費用
月曜日  午前 あおむしキッズ(親子教室)
午後 打ち合わせ・営業
火曜日  午前 茶道
午後 茶道
水曜日  午前 講座または音楽遊び
午後 打ち合わせ・営業
木曜日  午前 お教室または講座
午後 茶道
金曜日  午前 茶道または講座
午後 打ち合わせ・営業
土曜日  午前 月に2回はイベントかお教室
午後 オフ
日曜日 午前 月に1〜2回程度イベント
午後オフ

ロゴの作成、HPの作成、名刺の作成に30〜40万円くらいかな。
法人化したときは、全て専門家にお任せをしたので、その分の手数料がかかっています。
また、法人化に伴い、HPを変えたり、名刺を変えたりしました。
トータルでは…ご想像にお任せします。

お仕事に就くためにかかった費用

人脈が命なので、多分、人脈づくりのために相当のお金と時間を費やしていると思います。
大雑把な性格なので明細はわかりませんが、お金には代えられない価値のあるものを築いたと自負しております。

このお仕事につくことになった動機、きっかけを教えてください!

私は音楽大学の声楽科に在学中、とある幼児教室の講師を務めていたのですが、そのことがきっかけで、幼児教育というものに興味をもったんです。
そんな私に大学の先生が「もし幼児教育のほうに進みたいのであれば、大学院に行ったほうがいいよ」と勧めてくださいまして、大学院に進むことにしました。

そして大学院では幼児音楽教育の指導法とカリキュラムについての研究をしました。
たとえば教師の子どもへの理解度が、どれだけ指導力に影響してくるか、という研究です。
結局、教師に指導力がなければ子どもは伸びないんですよね。
そして、このとき、先生が教育の現場で使っている「教材」というものに興味を持ちまして、卒業後は教材の開発を目的に、某出版社に勤めました。

<なぜ開発をしたいと思ったんですか?>

大学院での研究を通して使っていた教材に、あまり面白いものがなかったんですよ(笑)。
それだったら自分で作ってみたい、と思ったんですね。
ただ、入社後はありとあらゆる仕事をすることになりまして、校正もする、営業もする、といった感じでした。
そしてこんどは「営業」の面白さを知ったんです。

でも、働き始めて1年と数ヶ月後に、父が脳梗塞で倒れ、父の仕事を手伝うために、この出版社を退職しました。

<その後は専門学校に勤務したということですが?>

父の会社を手伝う前に勤めていた出版社でいろいろな音楽の教材を見てきたんですが、結局教材というものは、使う人しだいだな、と思ったんですね。
どんなに良い教材があっても、指導者がそれを使いこなせないと、価値がないんだなって。
それならば、教材をつくるよりも、指導する人を養成したほうが面白いんじゃないかな、ということで保育士を養成する学科のある福祉系の専門学校に就職しました。

私の伝えたい音楽は決して専門的なものではありませんでしたし、将来保育士となる人たちに音楽を伝えることが、幼児音楽教育というものにつながると思ったんです。

<でも実際にした仕事は違うようですが?>

そうなんです(笑)
音楽を教えるために教員として就職する予定だったんですが、面接している間に局長に、「こんなことに、興味ない?」ということで、イベントの運営、コーディネイト、カリキュラムの作成の仕事などをあれこれと挙げられまして、最終的には保育系ではない社会福祉系の学科に配属されることになったんです(笑)。
「1ヶ月働いてみてそれでもダメだったら、また面談しましょう。」ということでしたが、結局3年間この社会福祉系の学科で働きました。(笑)
その学科は学科でとても面白かったんですよね。
それに私のやりたかった保育という分野も、社会福祉という大きいくくりのなかに入るんじゃないか、と思いました。

それから、その学科には幼児教育などを専門としている指導者がいなかったので、そういったところに属する学生の指導やアドバイスもできるのではと思いました。

<社会福祉系の学科にも、活躍の場が十分にあったんですね。>
そうですね。
働いてみると、イベントを企画するのも面白かったですし、広報はつまり営業ということなので、その部分でも楽しいなと思いました。
<その学科のあとはどうされましたか>
4年目に、やっと念願の児童福祉に配属されたんですよ。
やっと本領発揮!なんて思っていましたら、そこではマネジメントを任されるようになるんですよね(笑)
学科長補佐という肩書きになりまして、スタッフの育成をしながら予算管理をしました。
生徒、というよりもむしろスタッフ育成の仕事でしたね。
<その仕事は面白かったですか>

楽しかったですよ(笑)
マネジメントができるようになる、ということは、やりたいことができるということですよね。
予算管理ができるので。

その頃はちょうど「次世代育成支援対策法案」が成立された頃でしたので、それにからめて地域との関わりをもちながら、かつ学生たちにもメリットになるようなことはできないかな、と考えたんです。
そして「子育てひろば」というものをつくりました。

<子育てひろばとは?>

学生の学習の場であり、地域との交流の場ですね。
お母さんたちもたくさん来てくれるようになりまして、少しずつイベントを開いたり、講座を開いたりしていきました。
ところで、保育士をめざしている学生というのは、どんなに子どもが好きでも、実際に現場に出ると保護者の方が怖くなって、やめてしまうことがあるんですね。
ですから学生には早い段階からこのひろばでお母さんのとの接し方を学んで欲しい、という気持ちがありました。

それから、このひろばの活動を通じて、“お母さんたちというのは、子どもが遊べる場所を探しているというより、自分自身が活躍できる場を求めているんだ”、ということに気づいたんですね。そこで当時の上司に、「お母さんたちが活躍できる場を作っていきたい」と提案したんですが、許可されませんでした。
ここはあくまで学生の教育の場であって、お母さんたちの教育の場ではないと言われてしまったんです。
私は学生に、お母さんたちの活躍の場をアレンジすることを学んでほしかったですし、それが子育て支援事業だと思ったんですが、学校側はどうしてもそれを納得するわけにはいかない、ということでしたので、「じゃあ、私、出ます」という形になりました(笑)。

もちろん、今でも時々学校には伺っています。
こんな私を学校の皆さんは恨んでいるかもしれませんけど(笑)、学校にはいろいろな経験をさせてもらって、本当に感謝しています。
最終的に学校を辞めたのはそれから約1年後の2006年の3月で、同じ年の5月に、「Woman&Child Support Consulting Picotto(ピコット)」を立ち上げました。

Picotto立ち上げについて
<お教室の形態について>

もともと30歳になったら、自分のできることを社会に還元しようと思っていたんですね。
そして31歳になり、そろそろかな、と独立しました。
でも独立することにした一番のきっかけは、自分自身がスタイリッシュなママになりたい、と思ったことです。
子どもを産んでも、自分の好きなことをしていいんだ、とお母さんたちに思っていただきたいし、自分自身もそうでありたいと思ったんですね。
そして、それが実現できる居心地のいい空間を準備しておきたいと思いました。


<独立したときのことを教えてください>

実は、ピコットの拠点となるこのお部屋を貸してくれているのが、元同僚で、NPO法人ぱおの理事長さんなんですね。
学校にまだ勤務しているときに独立のお話をしたら、「うちを使えばいいじゃん」と言ってくれたんです。
おかげで、トントン拍子にことが進みました。

はじめは自分の住んでいる地域で独立しようと思っていたんですが、ここ江戸川区には学校時代の子育て支援事業を通じてつながっているお母さんたちがいらっしゃるんですよね。
ですからまるっきり顧客がいないところから始めるより、まずはここ江戸川区を拠点として、仕事の幅を少しずつ広げていければいいんじゃないかな、と思いました。

<いい人脈がありますね!>


そうですね!
学校のスタッフの人たちとは、ときにはお互い言いたいことを言い合ってきましたが、それがよかったのか、その関係がそのまま私の人脈となって、今も生きています。
そしてこのすばらしい人脈をフルに活用して、ピコットを立ち上げました。

Picottoについて
<メイクアップ講座やコンサートなど、たのしい企画がたくさんありますね>
メイクの講座についてなんですが、「子どもが幼稚園に入学するまで、お化粧していませんでした〜」というお母さんがいらっしゃるんですね。
でも幼稚園に入ると保護者会などで外にでる機会が結構あって、メイクをしないわけにはいかないんです。
そこでメイクのやり方を勉強していただいたんですが、盛り上がりましたよ(笑)
初めて会った人たちどうしなのに、「このアイシャドーいいですね〜」なんてほめあいながら。
使っているコスメも「オーガニックコスメ」といって毒性のないもので、講座には、そういったことを含め、環境問題にも言及されている先生に来ていただきました。
<異空間へのこだわりがあるということですが>

コンサートを開くようになって気づいたことなんですが、やっぱり常日頃、身をおいているような場所で音楽を聴いても、みなさんあんまり浸れないんですよね(笑)
みなさんの反応があまり変わらないのは、いつもお教室をしている場所でするせいだ、と思いまして、今は、教会やお寺などでコンサートを行うようになりました。

まず教会は、とても音の響きがいいので、ゆったりとした感じの音楽が合いますね。
お寺では、童謡とか、日本に昔からある歌を選んでいます。
私が歌うこともあるんですけど(笑)、寺子屋のイメージですよね。
絵本を見せながら歌ったり、みんなで歌ったりして、とても楽しかったです。

<相談業務をされていますが>
企業の方というのは、意外と生のお母さんたちの声をキャッチできていないことが多くて、たとえばファミリーイベントをやりたい、といったときに、「情操教育にいいのはクラッシック」、というような固定概念があったりするんですよね。
でも実際のところ、今のお母さんたちって、ヒップホップが好きだったりしますし、たとえば胎教についても、お母さんが心地いいと思わなければ胎教にならないわけです。
それでもやっぱりクラッシックをやります、という方もいますよ(笑)。
もちろんクラッシックは素晴らしいですし、 私も学んできたわけで 、人も集めやすくていいと思うんですが、企業の方にはどういうところにコンセプトを置くか、ということを中心に、アドバイスさせていただいています。
<株式にしたきっかけは>
企業の方からイベントのコンサルティングなどの相談を受けたときに、法人でないとお仕事にならないんですね(笑)
個人でやっているだけでは、きちんとした法的な形がないわけですから。
そして、「大きな仕事で声がかかったときに、法的な形がないと責任が個人にすべてかかってしまうよ」ということを某会社の社長にいわれまして、法人化を決めました。

会社を経営し、いろいろな発想をされているのがすごいですね

考えてみると、今私のしていることは、多分親の影響を受けてのことだと思うんですね。
もともと私は母が大好きなんですが(笑)、父の影響もすごく受けているな、と今は思います。
というのも、父は障害のあるなしや、年齢などに全く関係なく人と接することができる人なんですね。

ですから、当然のことながら、その人にできないことがあれば、それはできる人がやればいいんだ、と私もずっと思ってきましたし、そう言われてきました。
そんな環境で育ちましたので、仕事に関しても、出来ないことに無理をして何時間もかけるより、できることを何倍もやったほうがいい、という考えでいます。
たとえば能力に関しても、何かができないことは全然恥ずかしいことじゃないと思っているんです。

お仕事をしていて、一番楽しいと思うこと、やりがいを感じることは何ですか?
1つの場所や時間を多くの方と共有し、一体感を感じられたときに、やりがいを感じます。
そして私は、顧客だけでなく、スタッフ満足度を、とても大切にしています。
スタッフが満足していない企画は成功したとはいえないんですよね。
ですから、そういった意味で、顧客も満足してくれ、スタッフも満足してくれて、みんなが一体となれたとき、苦労した甲斐があったなあ、と思うんです。
今後にどのような展望をもっていますか?

こんなことを言うとあきれられてしまうかもしれませんが(笑)、10年後には仕事をやめて、お茶(茶道)と音楽を仲間と一緒に楽しんでいられる生活をしたいと思っています。

この10年、というのは平成17年度に次世代支援対策推進法案が施行されたそのときからの10年、ということなので、もうすでに10年をきってますね(笑)。
で、実はこの法案は10年の時限立法なんですよ。
ですから10年もたつと、多分企業の育児支援に対する熱も下火になってくるんじゃないかな、と思いますので、その期間をひとつの区切りとして、ちょっと的をしぼって活動したいな、と思ったんですね。
でもそれは、言い換えればその10年間は全力で走り続けていこう、ということなんです。
ピコットは「安全なコミュニティ」というものをキーワードとしていますので、そのコミュニティをいろいろなところに産み落としていって、あとは先輩のママさんたちがその種を育て、継承していってくれれば、と思っています。

実際の10年後には、何か新しいことをはじめているかもしれませんし、のんびりしているかもしれません(笑)。

 


<お茶や音楽を始めたきっかけはなんですか>

音楽に関しましては、母がピアノを弾いていましたので、ピアノを弾くことが当たり前という環境に育ちました。
ところが中学生のときに、ピアノの先生に「あなたはピアノより歌のほうが向いている」と言われまして、結果的には声楽のほうに進むことになったんです。
歌うとみんながほめてくれまして(笑)、のせられてのせられて大学にまで行ってしまった感じです(笑)。
お茶は、母がお邪魔していた書道教室で、母の真似をして「ありがとうございました」とおじぎしたところ、そこにいたお茶の先生に「あなたスジがあるから来週からいらっしゃい」と言われまして、またまたその気になって始めました(笑)
どちらの先生もスパルタでしたね(笑)

茶道は、とくに縦社会の典型で、大奥の世界そのものでした。
ですから、年上を敬う、というのは当たり前のことなんです。
そして茶道では、お客様にただ一杯のおいしいお茶を 召し上がっていただくために 、どうすべきかを考えるんです。
茶道で学んだこのおもてなしの心が、今の仕事につながっていると思っています。

お仕事をはじめてから感じていることや気づいたことはありますか?

収入は減りましたが、毎日が楽しいです。
前職についているときは毎日が本当に忙しかったので、あれだけいいことを学ばせてもらっていながら、あまりそれを生かせていなかったんですよね。
今こうしていいと思うことを生かせるようになったのも、心に余裕が出来たからなんだろうな、って思います。
そして本当に多くの方々に支えられてここまでくることができましたので、心より感謝しております。
ただ、残念ながら、ときには心無いことを言われたり、されたりすることもあるんですね。
でもそういったことに関しても、反応的になるのではなくて、この人の訴えたいことは何なのかと考えられるようになりました。
そしてそういったこと全てが、自分を振り返るきっかけになっているのだと感じています。
人の意見も、素直に聞けるようになりましたね。

大変なこととしては、タイムマネジメントが難しいということですね。
うちに帰っても、一度メールを見てしまうと、「これは返しておかないと!」となってしまって、次の日の朝でもできることをやってしまうんです(笑)。

プライベートと仕事を両立するなかで、工夫していること、心がけていることは何ですか?  
両立というより、バランスに気をつけています。
ほとんどオフがないので、オフのときは思いっきり遊んでいます!
仕事でもプライベートでも、なるべくストレスをためないことがポイントですね。

<どんな遊びをするのですか>
アウトドアが大好きで、トレッキングをしたり、海に行ったりします。
ピコットのイベントでも夏にバーベキューをするんですけど、仕事でこんなに楽しくていいのかな、なんて思います(笑)
歩くのも大好きで、この間雪が降ったときも、「これは出なきゃ〜」となりまして、雪がしんしんと降る中を歩きまわり、疲れるとカフェに入って休んだりしていました(笑)
雪の静けさがたまらなく好きなんですよね。

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